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お花見にまつわるいくつかのお話

●春の到来を告げる桜前線●

桜前線とは、日本各地における桜の開花予想日を割り出し、同じ日に開花予想された地域を結んだ線のことを指します。正式には「さくらの開花予想」の等期日線と呼ばれるもので、桜前線は俗称です。毎年3月の初めから数回に渡って気象庁が発表するもので、桜のなかでもソメイヨシノが基準となっています。桜前線は例年、3月下旬に九州南部・四国南部へ上陸します。次に九州北部・四国北部、瀬戸内海地方、東海地方、関東地方、北陸地方、東北地方と北上し、5月上旬には北海道へ辿り着きます。気象庁は毎年3月の初めに第1回の「さくらの開花予想」を発表し、以後1週間ごとに修正を加えながら、4月下旬の第8回まで予想日の発表をおこなうのが通例です。こうした桜前線の発表は、私たちに春の到来を告げる恒例行事となっているといえるでしょう。ちなみに、桜の開花日は近年、早まってきているといわれています。原因として最も有力なのは、地球温暖化の影響だそうです。

●夜桜見物●

お花見のなかでも、夜に桜を見る夜桜見物には、昼とは違った趣があります。毎年多くの人を集める上野恩賜公園では、夜桜を観賞できるように、夜になるとぼんぼりが仮設されることで知られています。夜桜スポットとしては千代田区の千鳥ヶ淵も非常に有名です。ライトアップされた桜の花は、皇居のお堀の水面に反射し、独特の景色を作り上げます。人気があるので、列になり、警察官に誘導されながら、順番に緑道を歩いて眺めていくというのが普通です。ライトアップされた壮大なお城をバックに咲く桜も好まれています。北海道の松前城、青森県の弘前城、大阪府の大阪城、兵庫県の姫路城、熊本県の熊本城などは有名です。新潟県上越市の高田公園で、高田城を背景に眺める夜桜は、日本三大夜桜の1つに数えられています。ちなみに、残りの二つは京都府京都市の円山公園、長崎県長崎市の丸山公園です。

●花見団子と「花より団子」●

お花見のときに食べるものといえば真っ先に花見団子が浮かびます。これはお花見が庶民の間に普及し出した江戸時代から定着するようになったのだそうです。お月見の際に食べる月見団子は主に白一色ですが、花見団子はピンク色・白色・緑色の三色が一般的です。これらの三色は、ピンク色が桜で到来する春を、白が白酒でその前の冬を、緑が蓬で次に来る夏を暗示しているといわれます。また俗に「秋がない」ので「飽きがない」などといったりもします。ちなみに、風流より実利を選ぶことを例えて表現した「花より団子」という諺は、お花見のときの花見団子に由来しているようです。

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